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第二次世界大戦において、イギリス軍主力戦闘機として常に第一線で戦い続けたスピットファイアは、イングランド南部にある港湾都市、サウサンプトン市のスーパーマリン航空機製作会社のレジナルド・ジョセフ・ミッチェル技師の設計によって生み出された。


イギリス空軍省による次期主力戦闘機の競作に応じたスーパーマリン社は、1936年3月にロールスロイスPV12エンジン(1,045hp)搭載の原型機K5054によって、570km/hという高速を記録する。ライバルを凌駕する高性能に、イギリス空軍はK5054の量産型をスピットファイアーMk.1として採用を決め、初飛行から三ヵ月後の同年6月に310機を発注したのである。このスピットファイアーの登場によって、1940年夏のバトル・オブ・ブリテンで、ドイツ空軍のメッサーシュミットBf109Eと互角に渡り合うことができたのだ。


しかし、局地戦闘機としては傑作機といえるスピットファイアーも、航続距離の短さと爆弾搭載能力の不足によって、その後の作戦では華々しい戦果を上げることはできなかった。1943年以降のドイツ本土空襲にも爆撃機に随伴することができず、イギリス空軍爆撃隊は夜間爆撃をよぎなくされた。また、ノルマンディー上陸作戦にともなってヨーロッパ大陸に進出するものの、すでにドイツ戦闘機との空戦もなく、対地支援の地上攻撃が主な任務となったため、米軍機のようには活躍できなかった。


スピットファイアーが交戦したのはドイツ機だけではない。日本機とも空中戦を演じたが、性能では一式戦をはるかに上回るものの、やはり航続距離の短さのため有効に活用することができなかった。しかし、第二次大戦後もオランダ、エジプト、イラク、アルゼンチン、インドなどで使用され、1950年から始まった朝鮮戦争にも参加したことは本機の優秀さを示すものである。


1942年1月に就役したスピットファイアーMk.Xは、1943年9月までに6,479機を生産し、スピットフアイアー総生産機数の30パーセント近くを占める最多生産型であった。




Mk.Xの特徴は、使用目的に応じてエンジンや装備の変更ができる多様性であり、以下はそのバリエーション。


スピットファイアー生産機数
マーリンエンジン搭載型/18,298機  グリフォンエンジン搭載型/2,053機  英海軍 シーファイア/2,408機 
エンジンバリエーション(マーリン発動機) 武装バリエーション
A装備−7.7mm機銃8挺
B装備−20mm機関砲2門×7.7mm機銃4挺
C装備−20mm機関砲4門×7.7mm機銃4挺




その他
増槽装着可
低高度型切断翼
ボークス防塵フィルター装着の熱帯地向けトロピカル型
タイプ 45 1,470hp
タイプ 45 M 1,585hp
タイプ 46 1,415hp
タイプ 50 1,470hp
タイプ 50 A 1,470hp
タイプ 50 M 1,585hp
タイプ 55 1,470hp
タイプ 56 1,470hp
SPITFIRE Mk.Xb (標準翼)
全幅 / 11.22m 全長 / 9.12m 全高 / 3.47m 主翼面積 / 22.3平方m
自重 / 2,299kg 全備重量 / 3,010kg 最大速度 / 602km/h 航続距離 / 636km
実用上昇限度 / 11,132m エンジン / マーリン45(1,185hp)
武装 / イスパノ20mm機関砲2門 × ブローニング7.7mm機銃4挺
イギリス空軍  スーパーマリン・スピットファイア     R.A.F 303中隊  (1942年)
SUPERMARINE SPITFIRE Mk.Xb    No303 Squadron Royal Air Force.
イギリス空軍  スーパーマリン・スピットファイア     R.A.F 303中隊  (1942年)
SUPERMARINE SPITFIRE Mk.Xb  Royal Air Force.
ブリュスターバッファローMk.1/B339Eはアメリカ海軍の艦上戦闘機F2A-1を、イギリス軍向けに陸上化し輸出した機体である。F2A-1はアメリカ海軍が1938年にブリュースター航空機会社に正式発注した、初の全金属製単葉艦上戦闘機である。デイトン・T・ブラウンとR・D・マッカート両氏による設計で、引き込み脚を装備した近代的な機体であった。1号機の初飛行は1937年12月である。
当時、ソ連のフィンランド侵攻に対し、急遽フィンランドに送り込まれた44機のバッファロー戦闘機は、ソ連軍のポリカルポフI-153やI-16戦闘機を完全に制した。しかし、太平洋戦争ではスマトラやジャワ、ボルネオなどで交戦した、日本陸海軍の一式戦や零戦に一方的な敗北を帰したのである。
BREWSTER BUFFALO Mk.1 (B339E)
全幅10.68m  全長7.93m  全高3.69m  自重2,031kg  総重量3,102kg  武装12.7mm機銃 4挺
エンジン  ライトR-1820-G-105Aサイクロン(1,100Hp)     最大速度500km/h     航続距離1344km
青島麦酒


TSING TAO BEER
BREWSTER BUFFALO Mk.1(B339E)  R.A.A.F. No.453Sqdn. 〈Sembawang. Singapore December 1941〉
ブリュースター バッファロー Mk.1
英連邦オーストラリア空軍 第453飛行隊 シンガポール センバワン飛行場   1941年12月
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